大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号で5日、乗船者の新型コロナウイルスの集団感染が確認された。ダイヤモンド・プリンセス号に、船医として乗務した経験のある医師に、船内の感染予防について話を聞いた。
拡大する横浜港・大黒ふ頭沖に停泊中の大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号=2020年2月4日午後5時29分、朝日新聞社ヘリから、恵原弘太郎撮影
医療機関向けのコンサルティングを手がけるハイズ(東京都中央区)の岩本修一人材戦略部長(36)はプリンセス・クルーズ(米国)の運航する船に2014年と15年に各約2カ月間、船医として乗務した。15年はダイヤモンド・プリンセスに乗ったという。医療チームは当時、医師2人、看護師4人だった。
岩本さんは「マニュアルがあり、普段から衛生管理は徹底していた。例えば手洗い場を多く設けたり、(ウイルスにふれる接触感染を避けるために)トイレのドアはペーパータオルで開けてもらったりしていた」と話す。インフルエンザやノロウイルスの腸炎などの感染が疑われる乗員、乗客は隔離する対応を取り、感染が急拡大した場合、クルーズをやめて船内の消毒をするなどの定めがあったという。
拡大する5年前にダイヤモンド・プリンセス号に、船医として乗務した経験のある岩本修一医師(本人提供)
当時もMERS(中東呼吸器症…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル